兎と狼のラビリンス

こちらは白泉社『狼陛下の花嫁』の二次創作ブログサイトです。(作者様・出版社様とは関係ありません)

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おおかみとうさぎの、旅の始まり

只今、リアルが忙しく更新出来ないので、前ブログからお話を持ってきました。

おおかみとうさぎの、旅立ちの日です。

連載中の上司と部下シリーズ、『可愛い部下の、初出張』の更新は、28日を予定してます。
もうしばらく、お待ち下さいませ…。



おおかみとうさぎの、旅の始まり


「…よし、もう大丈夫。動けるようになったよ。」

おおかみは傍らに寄り添ううさぎに向かって言いました。

「――君のお陰だ。本当にありがとう。」

「いいえ、動けるようになって良かったです」

おおかみに礼を言われ、うさぎは照れたように顔を赤くしました。


出会いから、一日たちました。

うさぎが取ってきてくれた傷に効く葉っぱのお陰で、おおかみの足の傷は良くなりました。これもうさぎが、傷を舐めて看病してくれたお陰です。

おおかみはお腹が空いていましたが、とてもこのうさぎを、食べる気にはなりませんでした。それどころか、もっと一緒にいたいと思ったのです。

「夕鈴は、お父さんと弟君を探す旅をしているって言ったよね?…僕も一緒に行っても良いかな?」

おおかみの問いに、うさぎはキョトンとします。

「…ダメ?」

ビックリしているようなうさぎの表情を見て、おおかみは肩を落とします。

「ち、違います!…私もお願いしたいと思ってました!」

おおかみのしょげように、うさぎは慌てて首を振ります。

本当はうさぎも、彼と共に旅をしたいと思っていました。
『ずっと一緒にいてあげる』と言った言葉は心からのものでしたが、彼には彼の生き方があると思ったのです。一緒に旅をして欲しいとは、なかなか言い出せませんでした。

「本当?…じゃあ、これからはずっと一緒にいられるね。」

おおかみが笑いました。カッコいい彼は、笑顔も素敵です。
うさぎはまた見蕩れてしまって、ポ~となりました。

「…夕鈴?」

真っ赤になったうさぎの長い耳を見て、おおかみは苦笑いします。

「わ、私も…黎翔さんと一緒にいられるなら嬉しいです。」

赤くなっているのを見られないように、うさぎはその小さな両手で顔を隠しました。
とても可愛らしい仕草に、おおかみの顔も赤くなりました。
彼女に見られるのが気恥ずかしくて、おおかみはそっぽを向きました。

顔を隠すうさぎと、視線を逸らすおおかみの間を、優しい風が吹き抜けて行きます。

今日も絶好の、旅日和です。

「…そろそろ出発しようか。」

顔のほてりが治まった頃、おおかみはうさぎに声を掛けました。

「はい。…よろしくお願いします。」

歩き出したおおかみの横を、うさぎはピョンピョン跳ねていきます。


おおかみとうさぎの、種族の違う二匹(ふたり)の旅。

この先に何が待ち受けるのか分からない旅が、今、始まります。


END
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『兎と狼のラビリンス』へようこそ。
黎翔と夕鈴が大好きな管理人・慧ネンが、溢れる妄想を書き殴るために作ったブログです。
原作沿いや現代パラレル、色々ありますので、お好きなお話をお読み下さい。
よろしくお願いします。

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