兎と狼のラビリンス

こちらは白泉社『狼陛下の花嫁』の二次創作ブログサイトです。(作者様・出版社様とは関係ありません)

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はいいろ

昨日アップしたSSS『あかねいろ』の陛下サイドです。

「読んでみたい」とありがたいお言葉を頂きましたので、投下しちゃいます。

らっこ母さん様(沢山ありがとう!)、京子様。
挙手(ご意見)をありがとうございました

朝は晴れていたのに、今は風があって少し曇り気味。
奇しくも、空は灰色です…



はいいろ


黎翔は執務室に向かう回廊で、ふと足を止めた。
見上げる空は、今日も灰色のままだった。

彼女と最後に見た空は、美しい茜色、だったはずだ。
確かだと言えないのは、その思い出さえ、すでに消えかけているから。

借金が終り下町に帰ると言った彼女に、私は手を伸ばした。

共にいてと、一緒に国を作っていきたいと。
――正妃に、と。
そう望んだけれど、彼女は私の手を掴まなかった。

「私はどこにいても、ずっと陛下の味方ですよ。」

無理にでも引き止めれば良かったのか。
そうしなかったのは、そう言った彼女の微笑みを曇らせたくなかったから。

彼女を手放したあの日から。
私の世界は色を失い、空は灰色にしか見えなくなった。

国のため、私のためにと身を引いた、唯一の愛しい女性。

彼女と一緒に、最後に見た空は、きっと茜色に染まっていた。



城壁に立ち、活気ある下町を見下ろす。
あの日から、長い長い年月が流れたが、愛しい女性(ひと)はそこにいる。

――彼が、下町生まれの庶民の娘・汀夕鈴を、臨時妃として後宮に迎え入れ共に暮らしたのは、遠い昔の事だった。





夕鈴サイド 『あかねいろ


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黎翔と夕鈴が大好きな管理人・慧ネンが、溢れる妄想を書き殴るために作ったブログです。
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よろしくお願いします。

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