兎と狼のラビリンス

こちらは白泉社『狼陛下の花嫁』の二次創作ブログサイトです。(作者様・出版社様とは関係ありません)

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おおかみとうさぎの、種族の違い

皆様、新作じゃなくてごめんなさい

最近ちょっとスランプ気味です

萌えの神は降りてきているのに、筆の神が降りてこない

過去作品をアップして、筆の神がいらっしゃるのを待ちます




おおかみとうさぎの、種族の違い


うさぎは草の陰に隠れて、ジッとしていました。

おおかみの姿は、近くにはありません。

うさぎの表情は、なんだか悲しげです。


何時頃からかおおかみは朝夕の二回、何も言わずにうさぎから離れる事がありました。
気付いたうさぎはおおかみに問いましたが、彼は何も言ってくれませんでした。

耐え切れなくなったうさぎはある日、おおかみの後を追いました。
そして見てしまったのです。おおかみが鳥を食べている姿を。

ショックを受けたうさぎは、そのまま元来た道を引き返しました。

うさぎは遠目におおかみの姿を見ただけでしたが、おおかみはうさぎに見られていた事に気付いていたのかもしれません。
うさぎの元に帰ってきたおおかみは、口数も少なく、目も合わせてくれませんでした。

うさぎは今日も、おおかみが自分の元に帰ってきてくれるか不安でした。
何時しかおおかみが、自分から離れていってしまうのではないかと思っていました。


おおかみは食事をしながら、うさぎの事ばかり考えていました。
ねぐらを出る時に、うさぎの目が開いた事に気付いていました。

本当は、うさぎの傍を離れたくはありません。でもうさぎの前で、狼の本性を見せたくありませんでした。

けれど、何も食べないと言う事は死を意味します。

うさぎに見られないように、餌を獲るしか方法はありませんでした。


ある日食事中に、怯えた視線を感じました。ねぐらに戻った時のうさぎの態度で、おおかみは彼女に見られてしまった事に気付きました。
うさぎと同じ小動物を喰らう自分の姿は、うさぎのとって恐怖の対象にしかならないでしょう。

おおかみは今日も、うさぎが笑って自分を迎えてくれるか不安でした。
何時しかうさぎが自分に怯えて、傍を離れていってしまうのではないかと思ってました。


ガサガサと、草が揺れています。
うさぎの長い耳が、ピクリと反応しました。

姿を見せたのは、おおかみでした。

うさぎは駆けて行って、おおかみに飛び付きました。
おおかみの身体に鼻を押し付け、ヒクヒクと匂いを嗅ぎます。
彼の香りに混じって、僅かに水の匂いがしました。毛並みも少し湿っているようです。

聞きたい事は色々ありますが、うさぎはそれを言葉にしませんでした。

彼が自分の元に帰ってきてくれた事が、何よりも嬉しかったのです。

おおかみの顔を見上げ、フワリと微笑みました。


食事を終えたおおかみは、うさぎの元に帰りました。
少しでも痕跡を残さないようにしようと、近くの川で水を浴び、血の匂いを消しました。

飛び付いてきたうさぎが、鼻先を押し付け、ヒクヒクと匂いを嗅いでいます。血の匂いが残っていないか、おおかみは少し不安でした。

うさぎは何か言いたそうな顔をしていましたが、キュッと口を結ぶと、何も言わずおおかみを見上げてきました。

そしてフワリと優しげに微笑んでくれました。

彼女が笑って迎えてくれて、おおかみはとても安心しました。


おおかみとうさぎの種族の違いは、どうしようもないもの。


その壁を越えて、何時までも共に居たいと、おおかみとうさぎは思いました。


END


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よろしくお願いします。

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