兎と狼のラビリンス

こちらは白泉社『狼陛下の花嫁』の二次創作ブログサイトです。(作者様・出版社様とは関係ありません)

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『恋蓮華3ーこいれんげー』

さくらぱん様からの頂きもの、三話目です

黎翔さんが夕鈴の元にやって来ました

恋人の時間が始まりますよ~




恋蓮華3ーこいれんげー


きっかり、21時15分。
恋人と会う約束の時間に、夕鈴の部屋を控えめにノックする人の気配。

夕鈴は、ドアに付いた覗き穴から、扉の外の人物を確かめる。

パーカーを目深に被ったサングラスの若い男。
立てたパーカーの襟を持つその腕には、見覚えのある黒いリストバンド。

……Reiだった。

慌てて夕鈴は、部屋にReiを招き入れる。
扉から、滑り込むかのようにReiが部屋に入ってきた。


念のため、夕鈴が廊下の様子を、サッと窺うと廊下には誰も居ない。
どうやら誰にも見られず、Reiと気付かれずに
彼は、ここまで来れたらしい。

夕鈴は、ホッとして部屋の扉を閉めた。
念のために、カチャリ…と扉の掛け金を掛ける。

『…夕鈴、会いたかった。』

パーカーの帽子を跳ね上げて、サングラスを取って優しく微笑むRei。

夕鈴の目の前にいたのは、すでにアーティストReiではなかった。
そこに居たのは、彼女の恋人である優しい黎翔さん。

切り替えの上手な恋人に、夕鈴はいつも驚かされる。

アーティストReiと人間味溢れる優しい恋人、黎翔という人物を
なんて上手に切り替えるのだろうか…

先程のライブでは、とうてい手が届かないと思える人が、
今は触れ合える距離にいる不思議さ。

夕鈴は自分が何故、黎翔さんの恋人になれたのか不思議だった。

彼女がいくら聞いても、いつも優しく微笑むだけ。
夕鈴が、夕鈴だったから、僕は恋に落ちたんだ。
まるごと全部の君が好きだよ…

彼女の問いに、答えになっているようで答えになってない回答をする黎翔さん。
そのまま優しいkissと笑顔でいつもはぐらかされてしまう。

夕鈴の大切な恋人。



「お疲れ様でした、黎翔さん。」
ようやく逢えた忙しい恋人に、心からのいたわりの言葉で微笑む夕鈴。

ようやく会えた嬉しさを隠さない黎翔さんは、
まるで小犬のように喜んでいて…
なんだか幻の尻尾が見えるよう
もしも彼に尻尾があったら、絶対いま、高速で振られている気がした。

そんな彼の様子に、ついつい夕鈴はクスリ …と微笑んでいた。

『ゆうりんっ』

黎翔さんの大きな両腕が、夕鈴に伸ばされる。
彼に、抱き締められそうになって…
彼女は、ようやくそこで気がついた。

彼の前髪から滴る雫に。
黎翔さんは、Reiのライブの衣装のままだった。

「ちょっ・・」

「なにやってるんですか!黎翔さん!!!」

「全身ずぶ濡れのままじゃないですか!」

「プロ意識が足りません!」

「身体を冷やしちゃダメでしょ!?」

「風邪をひいちゃいますよ!!!」



『夕鈴、怒らないで…』

『君に逢いたくてライブが終った後、まっすぐに来たんだ』

『バスルームを貸してよ。』

『着替えもちゃんと持って来た。』

『夕鈴にお願いがあるんだけど』

『ルームサービスの手配をしているんだ。』

『夕鈴、僕がバスルームを使っている間に、悪いけど受け取っていてくれるかな。』

『何も食べてないからお腹ぺこぺこだ。』

『夕鈴も、夕食まだだよね。一緒に食べよう。』

黎翔さんはそう言うと、怒られたと苦笑しながらバスルームに消えた。
…と思ったら、顔だけ出した。

『ルームサービスがくるまで、部屋の灯りは点けてていいよ。』

『足元が危ないからね。』

あっという間にバスルームに消えた恋人に
夕鈴は、しょうがないなぁ…と、苦笑しながら部屋の明かりを再び点けるのだった。


・・・続く

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『兎と狼のラビリンス』へようこそ。
黎翔と夕鈴が大好きな管理人・慧ネンが、溢れる妄想を書き殴るために作ったブログです。
原作沿いや現代パラレル、色々ありますので、お好きなお話をお読み下さい。
よろしくお願いします。

†いらっしゃいませ†

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