兎と狼のラビリンス

こちらは白泉社『狼陛下の花嫁』の二次創作ブログサイトです。(作者様・出版社様とは関係ありません)

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『恋蓮華6ーこいれんげー』

さくらぱん様からの頂きもの、六話目です
今回も、麻杉 慎様の素敵な挿絵付きですよ~

そして、もうすぐクライマックス…


どんなに伝え合っても、伝え切れない。
そんな想いが二人にはある――。






恋蓮華6ーこいれんげー


抱き締めているだけ……ただそれだけで、二人幸せが満ちてくる。

夕鈴は、背中から抱き締めてくれる恋人のぬくもりに包まれながら、
夢見心地で花火を見つめた。

―――藍色の空。

月明かりに照らされた浜辺に、
次々と鮮やかに咲くうたかたの宵の花。

黎翔さんの胸にもたれて、眺める幸せの景色。
夕鈴の唇は、自然と柔らかな弧 を描く。


そこに、ハミングが聞こえた。

耳元で囁き歌う
黎翔さんの甘い歌声。

そのメロディーは、《恋蓮華ーこいれんげー》

黎翔の告白のような歌が、静かな部屋に流れ出す。



『 僕の幸せは 君の傍に居ること』



風情ある花火の音に混じり…
先ほどのライブとは違う、柔らかな恋人の歌声。

《恋蓮華―こいれんげ― 》
恋人である夕鈴に捧げたラブソング。

夕鈴だけの即席生ライブ。
囁くように歌う、彼女だけのRei…

今夜だけのSpecialライブ。







『ねぇ……知ってる?』

『君に出逢う為に 僕は生まれてきたんだ。』

『 君を笑顔にする為 僕はいるんだ。 』

『君を愛する為 僕達は出会ったんだ 』

『君が好きだよ… 』

『夕鈴を愛してる… 』

『君が好きなのは運命なんかじゃない。』

『運命なんて簡単に呼ばせない』

『引き寄せられた僕の片割れの魂 』

『…君だけが僕の愛しい恋人。』


黎翔さんは、夕鈴を抱きしめる腕に
キュッと力を込めた。

微熱めいた囁きと共に・・・・

『…夕鈴。』

『………愛しているよ。』


その時、たくさんの花火が空に舞い上がる。
バラバラと弾けて、鮮やかに咲く恋花火。

柔らかな黎翔さんの笑顔が、花火に照らされて浮かび上がった。
優しい赤い瞳が、夕鈴を包み込むように見つめる。

「………黎翔さん、わたしも。」

「………私も、黎翔さんを愛しています。」

大好きな人の告白に、嬉しさを隠し切れない夕鈴。
頬を染めて、自らも黎翔さんの腕を抱きしめた。

『恋蓮華6-こいれんげー』慎様より
(挿絵☆麻杉 慎様)

黎翔の腕の中の夕鈴のぬくもりが、
夕鈴の告白と共に、熱が上がった気がした。

………夕鈴、君が愛しくてたまらない。
こんなに可愛らしくて、僕はどうしたらいいんだい!?

黎翔の唇で触れた夕鈴の頬は、微熱めいた甘い味だった。

――――――君が、好き。

伝えきれない君への想い。

――――――君が、好き。

溢れてくる想いを止められず、もてあます黎翔は、彼女に告白する。
言葉でなく、口付けで………

何度も重ねて、何度も確かめる。

二人分け合う熱は、恋の熱。
――――――君に、伝えきれない焦がれの熱。


――――――君が、好き。


二人の目の前には、鮮やかな大輪の花。
夜空一面に、蓮華の花に似た、ピンクの花火が咲いていた。

閃光のような花火に照らされた部屋の中で、
黎翔と夕鈴の二人のシルエットが
なんども何度も浮かび上がっていた。



・・・・続く


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『兎と狼のラビリンス』へようこそ。
黎翔と夕鈴が大好きな管理人・慧ネンが、溢れる妄想を書き殴るために作ったブログです。
原作沿いや現代パラレル、色々ありますので、お好きなお話をお読み下さい。
よろしくお願いします。

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