兎と狼のラビリンス

こちらは白泉社『狼陛下の花嫁』の二次創作ブログサイトです。(作者様・出版社様とは関係ありません)

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幼な妻 前編

このお話は某SNSで慧ネンが参加しているコミュ[新・現代風・時代物な黎翔×夕鈴]にて、昨年5/19~5/23に開催された『幼な妻ーおさなづまー』祭に投下した作品です。

【設定】
現代パラレル
年齢操作あり(黎翔31歳、夕鈴17歳


夕鈴は高校生(←これは外せない)
黎翔は会社員(エリート)

二人は新婚さんです。

好みが分かれると思いますので、ご注意下さい。
無理だと思われる方は、バックして下さいね

※鍵は付けていないですが、ほんのり大人表現あります。ご注意下さい。





幼な妻 前編


念の為セットしている目覚ましが鳴るよりも早く、夕鈴は目を覚ます。
隣で眠る、愛しい夫が目を覚まさないように。

目覚めてしばらくは、布団の中で温もりながら寝息を立てる彼の顔を堪能する。

整った顔立ち、艶のある黒髪。
強い意志を持つ紅い瞳が閉じられている今、彼は実年齢より幼く見える。
14、歳が離れた、とても大人でカッコいい人。
けれど寝顔は、何だかあどけなくて、まるで子供みたい。

こんな素敵な男性と、結婚して一緒に暮らしているなんて、まるで夢みたい。

けれど左手の薬指で輝くリングが、夢ではない事を教えてくれる。
じっと見つめた後、夕鈴はそのリングに口付けを落とす。
そして彼を起こさないように、細心の注意を払い身体を起こす。

(ずっとこうしていたいけど、仕方ないよね。)

今日は平日。
彼女は学校が、彼は仕事がある日。

今は朝の六時。
これから朝ごはんを作って、二人分のお弁当も作って、お洗濯もしなくちゃ。

八時には家を出ないと遅刻してしまう彼女は、朝から大忙し。

――そんな慌ただしいある一日の、始まりの朝。

***

主婦の朝はとても忙しい。
キッチンは、主婦の戦場と化す。

元々料理が得意な夕鈴は、順序良く朝食を準備する。
本日は和食にしてみた。
もっとも、彼は夕鈴が作った物なら、何でも「美味しい、美味しい」と食べるのだが。


朝食が出来上がると、お寝坊の夫を起こしに寝室に向かう。

ベッドに近付くと、掛布団から彼の黒髪がはみ出している。
自分が抜けた穴を埋めるように、夕鈴が布団の中に入れた大きなウサギのぬいぐるみを抱き枕にして、彼はまた寝息を立てている。

「黎翔さん?…朝ですよ?起きて下さい。」

余りにも気持ち良さそうに寝ているので、このまま寝かせてあげたかった。
けれど、そう言う訳にはいかない。

「黎翔さん…」

掛布団を捲ろうと手を伸ばすと、布団の中から出てきた腕に手首を掴まれ引き寄せられた。

「きゃ…!?」

ボフンと、柔らかい布団に受け止められる。

「…おはよう、夕鈴♥」

彼の声は寝起きとは思えないほどしっかりしている。
これは…。

「お、起きてましたね…?」
「ん~?…何の事?」

とぼける夫を、ギッと睨む。

黎翔は上機嫌で、愛しい妻を抱き締める。
焦がれて焦がれて、ようやく手に入れた、、まだ17歳の幼な妻。

制服にエプロン姿の彼女は、彼女がまだ高校生である事を彼に思い知らす。
心も身体もまだ未成熟な、彼女。
我慢しなければいけない事も沢山ある。
けれど――。

朝は理性が危うい。
子供のようにポカポカした、彼女の体温が心地良い。
内に秘めた獣を呼び覚ます。

スルリとスカートの裾から手を入れて太ももを撫でると、びくりと彼女の体が震えた。

「れ、黎翔さん…?」

大きな瞳を真ん丸にして、夕鈴は彼を見る。
彼はニヤリと、妖艶に微笑んだ。

「…夕鈴が悪い。」
「や、黎翔、さん……。」
「君が朝っぱらから、僕を煽るから…」
「そんな…、私何も、や、だっ…やめ…」
「ごめん、それは無理。」

半泣きで訴えてくる彼女に即答し、宥めるように口付けを落とす。

止められないよ?
――君はその存在全てで、僕を煽るから。

***

夕鈴はヒックヒックと泣いている。

「ごめん、夕鈴…」
「ひど、酷いです…。」
「うん。…僕が悪かった。」

顔を伏せてこちらを見ようとしない夕鈴に、黎翔は必死に謝る。

「学校ある日は、しないって約束でした。」

確かにそんな約束だった。
平日の夜に夕鈴を抱いてしまうと、翌日に支障が出るため、抱くのは禁止。

そう、だから昨日の夜も擦り寄ってくる夕鈴を抱き締めながら、必死に我慢した。

「制服…汚れちゃったし…」

スカートやブラウスにも、点々と染みが出来ている(何の、とは言わないが)
予備があるとはいえ、夕鈴は居た堪れないのだろう。

ただし、言わせてもらえば、制服にエプロン姿の彼女に異様に萌えて、朝にするには濃厚で、激しくしてしまい、その点については彼女に申し訳ないと黎翔は思う。

腰が抜けて動けない夕鈴を抱き上げ、バスルームに向かい共にシャワーを浴びる。

「ご飯、冷めちゃいました。」
「お弁当も、まだ詰めてないのに…」
「お洗濯物も、干す時間が無いかも…」

甲斐甲斐しく世話をされながら、夕鈴は目を真っ赤にして恨めし気に呟く。

黎翔は降参して、朝食を温め直し、洗濯物を干して、彼女の朝の家事を手伝った。


フラフラしながら自分の席に着いた夕鈴に、すでに登校していた親友の明玉が声を掛けてくる。

「…おはよう、夕鈴!…?何だか朝からお疲れね?」

元気に声を掛けた彼女は、元気のない夕鈴に気付き、首を傾げる。

「旦那と何かあった?」

学校内では唯一、夕鈴が結婚している事を知っている親友は、小声で夕鈴に問う。

「――ううん、何でもないわ…。」

いくら一番仲の良い友達とは言え、夫婦の夜の事まで(今回は朝だったが)相談する事は出来ず、夕鈴は力なく笑った。


続く


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よろしくお願いします。

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