兎と狼のラビリンス

こちらは白泉社『狼陛下の花嫁』の二次創作ブログサイトです。(作者様・出版社様とは関係ありません)

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誕プレ第二弾(ぴいこ様より)

本日の慧ネンの誕生日に頂いた、素敵なプレゼントのお裾分けに参りました

第二弾はSNSお友達・ぴいこ様に頂いた素敵SSです

慧ネンが『先生』とお呼びしているぴいこ様がシリーズとして書かれている、幼馴染の二人のお話。
カッコいいけれど少し○○な黎翔さんを、皆様もお楽しみ下さい。


***



幼馴染 休日編


「お兄ちゃーん、起きてる?」
 トントンとドアを叩く音に目を覚ました黎翔は、ベッドの上で眉を顰めて寝返りをうった。
「まだ寝てる?もうすぐお昼だよ?」
 幼馴染であり、可愛い恋人の夕鈴がそっと部屋のドアを開けて入って来た。
 そのまま、何の躊躇もなく、黎翔が寝ているベッドの枕元に腰を下ろした。
「昨日、飲み過ぎちゃったのかな?」
 狸寝入りしている黎翔の顔を覗き込む。いつも通りの笑顔。しかし、今日はその無防備さが、黎翔をイライラさせた。

 きっかけは、昨日の飲み会だ。隣の席に座った同じゼミの男が声を掛けて来た。
「この前連れて歩いてた子って、妹?可愛いよな。今度紹介してくれよ」
 黎翔は、ムッとして無視したままグラスを開けた。
「珀?」
 首を傾げた男を、さらに隣の席の男が制止する。
「おい、やめとけよ。それきっと彼女だよ」
「彼女?いや、確かにお兄ちゃんって……」
「確か、幼馴染らしい。その子に手を出すと、恐ろしい目にあうぜ?」

「なんだよ、ソレ」

 2人は会話をしながら、そっと、席を外す。
 いつもなら、奪いあいになる黎翔の隣の席だが、この日はずっと空いたままだったのだ。それくらい、黎翔からは不機嫌なオーラが放たれていたのだ。

 だいたい夕鈴は、可愛い上に無防備過ぎるんだ。

 人が聞けば惚気としか思えないような事を、黎翔は真剣に悩んでいた。

 周りはみんな狼だらけだと言うことを、夕鈴に教えなくてはいけない。そう思って眠りについた。

 そして、その目覚めがこれだ。

 春らしく、鎖骨が見えている様な服で、顔を覗き込んだらどうなるか。分かっていないのだろうか。

「あ、起きた?」

 目を開けた黎翔に、夕鈴は嬉しそうに笑う。その笑顔の眩しさに視線を逸らしたその目に、夕鈴の白い脚が飛び込んできた。
 ワンピースと言って良いのか不安になる程丈が短いその服は、夕鈴の脚をどれほども隠してはいない。膝までを覆う靴下も、眩い太腿を際立たせるだけだ。

「こんな短いスカートを履いて」
「え?これ?」

 低く呟く黎翔。夕鈴は、その不機嫌さの所以を汲んではくれない。

「この服、可愛いでしょ?」
「丈が短過ぎる」
「大丈夫、下にショーパン履いてるから」

 悪戯めいて笑うと、夕鈴はスカートを少しだけめくって見せた。

 それが引き金だった。黎翔は夕鈴の腕を掴み引き寄せると、組み敷いた。

「お兄ちゃん?……、もう起きなきゃ……。ね?」
 小さな子どもに言い聞かせるような口調。
 どこまで信頼しているのか、と、やや不安になる。それとも、夕鈴なりに牽制しているのか。
 真っ赤な顔、潤む瞳。それでも、黎翔は止められなかった。周りは狼だらけ。同じゼミの男の様な輩もいるのだと言うことを、よくよく教え込まなくてはならない。そう、自分に言い訳をした。

「こんな風に脚を見せて……」

 黎翔がその脚に触れると、夕鈴の身体がビクンと震えた。

「お兄ちゃ……」
「これでは、誘っていると思われても仕方が無い」
「やっ……」

 黎翔は夕鈴と唇を重ねて塞ぐと、手をゆっくりと這わせ…………






――――、と言うところで目が覚めた。

「お兄ちゃん!やっと起きた?もうお昼だよ?」
 目の前には呆れた様な夕鈴の顔。

「ご飯食べるから、着替えて来てね」

 黎翔の目の前に、立ち上がった夕鈴の膝が見えた。夢の中よりは、長いスカートを履いている。それでも、姿勢によっては危うい様に思えた。やはり夢と同じなのだろうか。
 それは無意識だった。

「この下、何履いてるの?」

 黎翔は、ぴらりとスカートをめくる。

 一瞬、状況が掴めなかった夕鈴は、ゆっくりと振り向いた。

「……、え?」
「あ」

 目が合う2人。夕鈴の絶叫が轟いた。

「お兄ちゃんの、馬鹿ぁ――!!!」

 
 せっかくの休日。可愛い恋人に逃げられた黎翔は、不貞寝で過ごす羽目になったのだった。


END

先生の書かれるちょっと残念な黎翔兄さんが大好きです

ぴいこ様、素敵なプレゼントをありがとうございました

これからも仲良くして下さいね~

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Comment

はじめまして 

はじめまして!
狼陛下の花嫁の小説楽しく拝見させていただいていますっ

現パロが特に好きで、幼な妻前後編とってもドキドキしながら読ませていただきました

ところで、こちらのぴいこ様の幼馴染小説なのですが、このシリーズとても気になります!
ぴいこ様のサイトのリンクなどあればぜひ知りたいです!
よろしくお願いします!

更新楽しみに待っています!

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Author:高月慧ネン
『兎と狼のラビリンス』へようこそ。
黎翔と夕鈴が大好きな管理人・慧ネンが、溢れる妄想を書き殴るために作ったブログです。
原作沿いや現代パラレル、色々ありますので、お好きなお話をお読み下さい。
よろしくお願いします。

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