兎と狼のラビリンス

こちらは白泉社『狼陛下の花嫁』の二次創作ブログサイトです。(作者様・出版社様とは関係ありません)

Entries

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

上司と部下の、初デート 4

こんばんは、慧ネンです。
デート編、4話目をお届けに参りましたがその前に。

24日、インテに参加されたサークル様、お疲れ様でした(^^♪
そしてお話して下さった方々、ありがとうございました。またお会いする事が出来て、とても嬉しかったです。

この日、とある方から酒の席で、「早く続きを」とお声を掛けて頂きすごく嬉しかったのですが、それ以上に恥ずかしかった慧ネンです。ああ、恥ずかしい、恥ずかしい…m(__)m
素面でこんな話出来ない~っ!!!
まあピンクな話はともかく、慧ネンは元々口下手で会話もままならず。もっと会話上手になりたいと本気で思いました(*_*;
つ、次にお会いした時にはもう少し皆様とお話出来るようになりたいです。

さて、それではそろそろデート編の続きをお届けしようと思います♪

少し付け足しましたが、基本SNSにアップしていたものと変わりありませんので悪しからず。
鍵は付けていませんが、ほんのり大人っぽい表現がありますので、苦手な方はご注意下さいね(*_*;



***




上司と部下の、初デート 4


黎翔が夕鈴を連れてきたのは、高速を降りてすぐの所にある自社経営のホテルだった。
彼がチェックインしている間、夕鈴はエレベーター前で俯いて立っていた。

誰かと付き合った事もない夕鈴にとって、これから先は未知の世界。彼女はこれから彼と何を行うか想像してしまい、頭の中はパンクしそうになっていた。

黎翔に肩を抱かれ、エレベーターで部屋に向かう。
肩に感じる彼の温もりすらドキドキしてしまって、夕鈴は顔を上げる事も出来ずにずっと綺麗な絨毯が敷かれた床と自分の足元ばかりを見つめていた。

部屋の扉を開けた黎翔に中に入るように促されるが、夕鈴の足は地に根を張ったように動かなくなった。

彼女が俯いているので黎翔には旋毛しか見えないが、初めての事にガチガチに緊張しているのが分かる。
怖がらせたくなくて、無理強いしたくなくて。
優しくしてやりたいのに、早く早くと急く自分もいる。

けれど手荒な事をすれば、彼女は脱兎の如く逃げてしまうだろう。

――焦るな。

彼女に恋をして5年、再会して今のような関係になるまで2年。
ようやくここまで来たじゃないか。

落ち着けと、黎翔は自分自身を戒める。

優しく優しく、彼女が怯えないように、この手に捕えたい。

「…汀?」

さあ、と促すと夕鈴は恐る恐るといった感じで顔を上げて頬を染め。照れたように、はにかんだ。

頭の中が、真っ白になった。
優しくしようと、無理強いな事はしないと思っていたのに。
黎翔は夕鈴の腕を引くと、有無を言わさず部屋の中に連れ込んだ。


室内に足を踏み入れた途端、顎を掴まれ、乱暴に唇を奪われた。

「ん、ふ…!んう…っ!!」

パタンと扉が閉まる音が、どこか遠くで聞こえた気がした。

こじ開けるように歯列を割って舌が入り込んで来て、奥の方で縮こまっていた夕鈴の舌を探し当てると容赦なく絡まってくる。

深い口付けに上手く息を吸えなくて、震える手で黎翔の腕に縋る。初めての彼女とのキスに夢中になっていた黎翔は、縋り付いてきた手にハッとして唇を離した。

呼吸を荒くしている彼女を見て、黎翔はまたその桃色の唇を貪りたくなった。

「――汀、キスの時には鼻で息をするんだ。」
「鼻で…?」
「…ああ。」

トロンとした目で見上げてくる彼女の唇をまた奪う。コツを掴んだのか、夕鈴は気持ち良さそうに目を閉じている。
そんな彼女の細い身体を、黎翔は軽々と抱き上げてベッドに連れて行った。

真っ白なシーツに、金に近い彼女の髪が散らばる。
トサリと背中に感じた軽い感触に、キスに夢中になっていた夕鈴は、ようやく自分がベッドに押し倒された事に気付く。

唇が離れ見上げると、そこには情欲を湛えた一人の男。

「かちょう…」

つい涙声で、普段のように彼を呼んでしまった。

「――怖いか?」

こくんと、夕鈴は頷く。
宥めるように頭や頬に触れてくる、彼の手がとても温かい。

「…やめるか?」

見下ろす彼女の顔は少し蒼褪めていて、黎翔はそう言葉を掛ける。
昂ぶった身体は彼女を抱きたいと叫んでいるが、無理矢理奪うような事はしたくない。

ずっとずっと好きだった、可愛い部下。
この日が来るのを、ずっと夢見ていた。
けれど、彼女の心が追い着かないなら、全てを受け入れても良いと彼女が思えるまで待とうと思う。

――それほど、彼女が大事だ。

夕鈴はジッと黎翔を見上げた。
入社式で一目惚れをした、自分にだけ意地悪な上司。
彼がだんだん笑顔を見せてくれるようになって、すごく嬉しかったのを思い出す。
褒められると幸せを感じるし、一緒に食事に行ける日をいつも楽しみにしている。

とてもカッコいい彼と、いつからかこうなる事を望んでいた。

彼が大好き。
――だから。

「つ、づけて…ください…。」

――大丈夫、彼にならすべてを捧げられる。

目尻に溜まった涙を、細く長い指が拭う。
彼の口付けが唇に降りてくるのを感じながら、夕鈴はそっと目を閉じた。


続く


関連記事
スポンサーサイト

Comment

お久しぶりです(^_^) 

こんばんは(^-^)夕花です。

お久しぶりです(^_^)
お元気でしょうか?

なかなかコメントに来れませんですみませんでしたm(_ _)m
やっと書きに来れました(^-^)

今回のデート編、いいですね(^-^)
夕鈴のために服を買ったりして、遊園地にまで行くとは思いもしませんでした(>_<)
夕鈴のためなら、何でもしてあげたいのですね(^-^)

しかし、初デートして、まさかホテルまで行くにはびっくりです(>_<)
まあ、その前に車で襲いかかってましたが(笑)
優しくしたくても、夕鈴の可愛らしさに暴走してしまう課長に大笑いです(笑)

これからの話が楽しみです(^_^)

ではまた(´▽`)ノ
最近、変な天気が続いていますので、寒暖さに気をつけて下さいね(^_^)
  • posted by 夕花 
  • URL 
  • 2014.09/11 01:50分 
  • [Edit]
  • [Res]

Re: お久しぶりです(^_^) 

夕花様

こんにちは。お久し振りです~(^◇^)
慧ネンは元気ですよ~(^^♪
何やらお忙しいようで、夕花様の方がお元気でお過ごしか心配です…(*_*;

不器用な課長は、夕鈴を喜ばせたくて不器用なりに頑張っているようですよ♪
仰る通り、ちょっと暴走気味ですが(汗)
まあそこは、長年の想いがもうすぐ叶いそうで気が急いたと思って下さい。

ニブチンで初心な夕鈴は、そんな課長の態度に耐えられるか心配ですm(__)m

案の定更新止まっていますが、書けたらアップしますので気長にお待ち下さい。
夕花様も、お風邪などひかれないようお身体ご自愛下さいね(^^♪
  • posted by 高月慧ネン(夕花様へ) 
  • URL 
  • 2014.09/14 17:46分 
  • [Edit]
  • [Res]

Comment_form

管理者のみ表示。 | 非公開コメント投稿可能です。

左サイドMenu

最新記事

最新コメント

最新トラックバック

右サイドメニュー

プロフィール

高月慧ネン

Author:高月慧ネン
『兎と狼のラビリンス』へようこそ。
黎翔と夕鈴が大好きな管理人・慧ネンが、溢れる妄想を書き殴るために作ったブログです。
原作沿いや現代パラレル、色々ありますので、お好きなお話をお読み下さい。
よろしくお願いします。

†いらっしゃいませ†

キリの良い数字を踏まれた方は、ご連絡下さい♪

ご訪問中のお客様

現在の閲覧者数:

にほんブログ村ブログパーツ

ブロとも申請フォーム

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

検索フォーム

QRコード

QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。