兎と狼のラビリンス

こちらは白泉社『狼陛下の花嫁』の二次創作ブログサイトです。(作者様・出版社様とは関係ありません)

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他の誰かと笑わないで

以前からしてみたかったお題に挑戦。

短編連作の暗い話なので要注意です。(いきなりそれか)
そして現状では内容意味不明です。(いつもの事か…)
※現パロ、オリキャラあり

それでも良いという方はご覧下さい。

お題は「確かに恋だった」様から頂いてます。(リンク欄からどうぞ)


***



好きな人がいる。

幼い頃からずっと大好きで、四歳年上の彼の背中を追い続けた。

けれど彼が振り向いてくれる事はなく、彼が見つめるのはただ一人の女性だった。


学校から帰った夕鈴は、靴を脱ぎキッチンにスーパーで買ってきた食材を置くと、テレビの音が漏れているリビングを覗く。
ソファには肩を寄せ合った男女が、こちらに背を向けて座っている。

「…ただいま。」

返事はないと分かっていながら、小さな声で挨拶してみる。

二人は夕鈴が帰宅している事に気付いていないのか、それとも知っていながら無視しているのか振り向きもしない。
テレビを見ながら何か囁き合って、時々おかしそうに笑い合っている。

そんな二人を見ているうちに、夕鈴は胸が苦しくなった。

自分には向けられる事が無い、彼の優しげな表情。
夕鈴には見せない彼の笑顔は、いつでも隣に座る女性に向けられる。

どうして私には笑ってくれないの?
どうして私の隣にいてくれないの?

どうして、私じゃダメだったの?

彼の隣に座る女性は、夕鈴と同じ金茶の髪を二つに分けて高く結い上げている。
自分と同じ顔をした彼女が幸せそうに笑うのを見たくなくて、夕鈴は二人に背を向けて二階に上がっていく。


――ねえ、お願いだから
他の誰かと笑わないで

それがたとえ血を分けた、実の姉だとしても



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『兎と狼のラビリンス』へようこそ。
黎翔と夕鈴が大好きな管理人・慧ネンが、溢れる妄想を書き殴るために作ったブログです。
原作沿いや現代パラレル、色々ありますので、お好きなお話をお読み下さい。
よろしくお願いします。

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