兎と狼のラビリンス

こちらは白泉社『狼陛下の花嫁』の二次創作ブログサイトです。(作者様・出版社様とは関係ありません)

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♪黎翔、初めて看病をする

前ブログで更新停滞のお詫びに書いたミニSSです。

リクエスト小説(Creuzシリーズ)『♪二人が出会って、初めての…』の本編で書き切れなかったお話です


黎翔、かっこ良さ皆無です。カッコイイ彼をお求めの方は見ない事をお勧めします…



♪黎翔、初めて看病をする


「…今日は一日、大人しく寝る事だね。」

とうとう熱を出した夕鈴を、何とかソファベッドに寝かしつける事に成功した黎翔。

散々喚いていた夕鈴が静かになったので彼女の顔を覗いてみると、スウスウと寝息を立てていた。

「やっぱり疲れていたんだね…。」

頭をクシャリと撫でてあげて、黎翔は立ち上がる。

自分の部屋には、救急箱すら置いていない。
夕鈴を看病する為に、色々準備しなくては。

自宅マンション近くの、ドラックストアに向かう。

『姫ちゃんが風邪?』

電話の向こうで浩大は「あちゃ~」と溜息を洩らす。

看病するのに何が必要か、黎翔は浩大に聞く事にした。
彼は幼い兄弟たちの面倒を見ているので、こういう事にも詳しいはずだ。

『熱が高いなら冷やしてあげた方が良い。部屋に氷嚢とか冷えピタとか――あるわけないか…。氷枕でも良いけど、お前に作れるかなぁ…』

何やらブツブツ言っている浩大。

ちょうど冷凍食品コーナー前を通っていた黎翔の目に映ったのは、ブロックアイス。

氷枕…じゃないよね??

確かに四角で枕型ではあるけど、こんな物を頭の下に敷いたら寝苦しいだろう。

『無難に冷えピタを買え。』

そう浩大に言われたが。

「――浩大、冷えピタって何?」

電話の向こうで、ガタッとずっこけるような音がする。


今まで看病をした事がない黎翔は、何も知らなかった。

結局、浩大が必要なものをメールで送り、それを店員に見せて黎翔は買い物をした。


帰宅したのは11時頃。

夕鈴の様子を見てみると、熱が上がってきたのか辛そうな表情をしている。

早速買ってきた冷えピタを貼ってあげると、彼女は少しだけ穏やかな顔をした。

『食べれるようなら、おかゆでも食べさせろ。無理なら果物でも良い。』

一応買うように言われた果物の缶詰を、黎翔はキッチンテーブルに置く。

夕鈴が何が好きか分からないので、みかん、パイン、桃(白桃黄桃ミックス)と、数種類買ってみた。

以前自分が熱を出した時、夕鈴は凄く美味しい雑炊を作ってくれた。
それが作れたら良いのだが、生憎黎翔にはその腕はない。

浩大に言われた通り、おかゆを作る事にしたが。

「何で焦げちゃうの…?」

水加減を間違えたのか火力が強いのか、美味しく無さそうなおかゆが出来上がった。

「…熱っ」

二度目の挑戦も、惨敗に終わった。

仕方がないのでネットで調べて、最初からこうすれば良かったと思いながら作り直す。

「…夕鈴、おかゆだよ。」

夕鈴の身体を起こしてあげて、「自分で食べれます!」と慌てる彼女の言葉を無視して、レンゲでかゆを掬い、口元に運んであげる。

「…美味しい?」

首を傾げながら聞くと、夕鈴はモグモグと租借しながらコクンと頷いた。

そんな夕鈴を見ながら、キッチンに置いてある無残な失敗作は、彼女に気付かれる前に処分しようと黎翔は思った。


『熱が下がらないなら、すぐに医者を呼べ。処方された薬はきちんと飲ませる事!』

夜になっても夕鈴の熱は下がらず上がる一方で、黎翔は浩大の言いつけを忠実に守り、懇意にしている医者に診察してもらった。

もうおかゆすら口に出来なくなってしまっている夕鈴に、買っておいて良かったと思いながら、缶詰の果物を小さくカットして与えた。

温かくしたタオルで身体を拭ってあげて、汗で濡れたパジャマを着替えさせる。

いつもは恥ずかしがってこんな事をさせない夕鈴も、高熱でグッタリしていて無抵抗だ。

意識が朦朧としている夕鈴に口移しで薬を飲ませ、黎翔は彼女の身体が冷えないようにしっかりと布団を被せた。


「早く良くなってね、ゆうりん。」


こうして、ファンが知ったら卒倒しそうなほど、黎翔は甲斐甲斐しく献身的に、愛しい恋人の看病を続けたのであった。


END


黎翔はきっと誰かを看病した事ないと思うから、きっと何が必要か、どうすれば良いか分からなくて浩大に聞いて頑張ったんだろうなと思いながら書きました
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