兎と狼のラビリンス

こちらは白泉社『狼陛下の花嫁』の二次創作ブログサイトです。(作者様・出版社様とは関係ありません)

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♪若葉マークな、恋人達のクリスマス ♯1

クリスマス小説Creuzシリーズ)です

前ブログでクリスマス直前に書き始めたものの、未だに完結せず、思いっきり時期を逃しました…

でもせっかくなので、こちらにもアップして、早めに完結させたいと思います


♪若葉マークな、恋人達のクリスマス ♯1


「は?――仕事入れた?」

テレビ局の一室、控え室として用意された部屋で、CreuzのHiroこと浩大が、大きな声を上げる。

「ああ。…別に用事もないし。それともその日、何かあるのか?」

そう返すのは、Creuzのリーダー・Reiこと黎翔だ。

「何かってお前、24、25日はクリスマスだろ!?恋人達のメインイベントっ!!…一人身ならともかく、恋人がいる奴が仕事入れるか?普通!」

そう言われて、黎翔はそう言うものなのか?と思う。

確かに過去、毎年この時期になると、女共が日程を聞いてきたり、勝手に約束を取り付けようとしたりと、ウザい事この上なかった。

確かに黎翔には、愛してやまない恋人がいる。

けれど、恋人がいる者は、仕事をしてはいけない日なのだろうか?

黎翔は浩大から視線を外し、残る二人のメンバー・Ryuこと方淵と、Suiこと水月を見る。

「…お前達もそうするのか?」

恋人がいるかどうかは知らないが、気になって聞いただけなのだが。

「俺らの事は、どうだって良いんだよっ!!」

そんな黎翔を見て、浩大がガアッと吠えた。

「で…でも、夕鈴もバイト入れてるよ…?」

彼の剣幕に引きながら、黎翔は恐る恐る言う。

「――はあっ!?」

素っ頓狂な声を上げた浩大は、

「ダメだ、このバカップル…」

がっくりと肩を落とした。

ショックを受けたまましばらく固まっていた浩大だが、俯いたまま何やらブツブツと呟き始めた。
黎翔と方淵、水月は、触らぬ神に祟り無しと、そんな彼を引き攣った顔で見ていたが。

「…良しっ!」

しばらくして、浩大はようやく顔を上げる。

「Rei、お前24日は何時まで仕事だ?」

問われて、黎翔は20時までだと答える。

Creuzとしてではなく、Rei個人の仕事だ。
翌25日は14時から仕事が入っている。

「…んじゃ、24日の21時から25日の13時頃までは大丈夫という事だな。」

うんうんと、一人納得したように頷いた浩大は、23日の予定も聞いてくる。

その日は一日オフなので、夕鈴に会えないかどうか連絡しようと思っていたのだが、浩大にその日は空けとくように言われてしまう。

「初めてのクリスマスの為に、俺が一肌脱いでやるよ。」

今だ意味不明で困惑している黎翔に、にやりと笑ってそう言った。


「「「「え―――――!!!???」」」」

同日の同じ頃、私立白陽学園のある教室の片隅で悲鳴のような声が響く。

親友達とお弁当を食べながら楽しくお喋りをしていたのだが。

「ちょ、ちょっと皆…、声が大きいよ。」

突然の叫び声に何事かと視線を向けてくるクラスメイト達を気にしながら、夕鈴は親友達を咎める。

「せっかくのクリスマスに、バイト入れちゃったの!?」

「う、うん…」

彼女達の形相に、その日にバイトを入れた事がそんなにいけなかったのかな?と夕鈴は思う。

「何も恋人達のメインイベントの日に、バイトしなくても…」

明玉は呆れたように言う。

「黎翔さんは何も言わなかったの?」

小さな声でヒソヒソと聞いてくる雪花に、夕鈴は困った顔を向ける。

彼は特に何も言わなかった。

それに――。

「黎翔さん、その日お仕事だって言ってた。」

「「「「嘘お…!!!」」」」

彼女達はまた悲鳴を上げ、

「「「「そんなぁ~」」」」

何故か、がっくりと肩を落とした。

「…いや、でもっ!」

ギュッと拳を握り、明玉は真剣な目で夕鈴を見詰めてくる。

「あんた、その日バイト何時まで?」

「その日?…えっと、24日は21時までで、25日は9時から。」

24日はケーキ屋のバイトで、25日は朝はコンビニ、夕方からケーキ屋のバイトが入っている。

夕鈴が答えるとフンフンと彼女は頷き、携帯を取り出してどこかにメールを送っている。

そんな明玉の周りを雪花、華月、凛が囲み、夕鈴は一人蚊帳の外だ。

一体何をしているだろうと、夕鈴が首を傾げながら見ていると、23日は空いているかどうか聞かれた。
その日はバイトを入れていないので頷くと、彼女達はお互いを見やり、頷き合う。

「――夕鈴。23日は絶対空けといてね。」

親友達はそう言って、何故か楽しそうに微笑んだ。


ともに恋愛初心者の、黎翔と夕鈴。

二人が付き合い始めて初めてのクリスマスは、どんな日になるのでしょうか?



続く

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