兎と狼のラビリンス

こちらは白泉社『狼陛下の花嫁』の二次創作ブログサイトです。(作者様・出版社様とは関係ありません)

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♪ふわふわ、蕩けるホワイトデー ♯1

久しぶりの小説

Creuzシリーズホワイトデー小説です。

書くか書くまいか悩んでましたが、ネタを頂きましたので頑張ってみようと思います



♪ふわふわ、蕩けるホワイトデー ♯1


3月14日

もうすぐ男の技量が試される、ホワイトデーがやってくる。

白陽学園の夕鈴の教室でも、隅の方で男子生徒達がバレンタインデーのお返しに頭を悩ませている。
そんな光景を見ながら帰る準備をしていると、親友の明玉が夕鈴の元にやってきた。

暦は3月半ばなのに、夕方から夜はまだ冷えるため、スプリングコートを羽織り肩から鞄を下げた明玉は、すでに帰る気満々である。

同じく準備を済ませた華月・雪花・凛も、夕鈴の傍に寄ってきた。
今日は5人で、新しくオープンしたカフェに行く約束をしていた。

夕方で学生達の帰宅時間という事もあり、オープンしたてのカフェは沢山の生徒達に埋め尽くされていた。
15分ほど待って、テーブル席に案内されると、明玉はさっそくメニューを開いた。

ホワイトデーが近いという事もあってか、期間限定でホワイトデーメニューが載っている。
せっかくなのでそのセットと、ケーキセットをいくつか頼み、5人は待つ間お喋りに花を咲かせていた。

「そう言えば、夕鈴。」
明玉に声を掛けられ、夕鈴は「え?」と顔を上げる。

悪友の明玉は、何だかニヤニヤしながら夕鈴を見ていた。
この顔は見覚えがある。
バレンタインデーの時、『×××プレイ』と言う、とんでもない事を夕鈴に吹き込んだ時の表情だ。

この中で恋人がいるのは、夕鈴だけではない。
明玉だって彼氏がいるし、華月と凛はそういう話を聞かないが、雪花も幼馴染とお付き合いをしている。

けれど、夕鈴の恋人は、あの『Rei』だ。
こういう時、どうしても話のネタになってしまう。

「ホワイトデーの日、何か約束してないの?」
恋バナ大好きな親友達は、結構突っ込んでいろいろ聞いてくる。

「し…してるけど。」
夕鈴は少し顔を赤くして、小さな声で返す。

昨日の夜、恋人の黎翔から14日の夜を開けておいてほしいと連絡があった。

「夕鈴、頑張ったもんね!…きっとすごいお返しをくれるよ!」
まるで自分の事のように雪花は笑う。

「黎翔さんのお返し、凄そうね。」
くすくすと上品に笑いながら、華月は夕鈴に向かってウインクする。
控えめな凛は、彼女の隣で微笑むだけだ。

そんな親友達を見ながら、夕鈴は居た堪れなくなって肩を竦める。

一ヶ月前ののバレンタインの夜、夕鈴がどんな目に遭ったか、彼女達は知らない。
翌日体調の優れなかった夕鈴に、特に明玉が根掘り葉掘り聞きだそうとしたが、夕鈴は黙秘を貫いた。

言える訳がない。
あの日、彼に何をされたか。

手作りのチョコと一緒に、身体を食べられてしまったなんて…。

「…楽しみにしてなよ、夕鈴。」

隣に座る明玉は、あの日夕鈴の身に起こった事など知りもしないのに、やけに物知り顔で微笑む。

「ホワイトデーは3倍返しだから、きっとすごい夜になるよ。」

「――は?」

「黎翔さんの事だから、5倍返しとか?」

「へ?」

「あ、それ有り得る!」

「もっといくんじゃない?」と楽しそうに笑う親友達の言葉に、夕鈴は呆然とする。


――3倍返し?

夕鈴の顔が蒼褪める。

金額的には良い。
手作りで特別高い材料を使ったわけではないので、3倍返しでも凄く高価な物と言うわけではない。

でもアレを…、あの行為の3倍返し?

手作りチョコで×××な事をされて、×××に入れられちゃったり…。

あの日から、チョコレートを見るだけで思い出してしまう、甘過ぎたバレンタインの夜。

あれの、3 倍 返 し?

瞬時にあの日の事が浮かんできて、夕鈴は顔を茹蛸のように染め上げた。

(いや――――!!!)


「――お待たせ致しました。ホワイトデーセットと、ケーキセットでございます。」

運ばれてきたケーキを突きながら、夕鈴はグルグルと頭を悩ませていた。

あの日の夜と翌朝の、黎翔の妖艶な笑みが浮かんでくる。

(やる…。黎翔さんは絶対、喜々として私に手を出してくる。)

彼と出会って、もうすぐ1年。
黎翔の性格も、大分分かってきた。

夕鈴も黎翔の事は大好きだし、彼になら何をされても、心の底から嫌だと思う事はない。
彼の事を愛しているから、あの大きな腕に包まれるととても幸せに思えるし、早く最後まで彼に抱かれたいと思っている。

けれど。

(私一体、どうなっちゃうの…?)

顔を真っ青にさせたり、真っ赤にさせたりと忙しい彼女は、せっかくのケーキの味も分からず仕舞いだった。


続く


どうなる事やら…










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Comment

No title 

ホワイトデーネタ!!
待ってましたよ~!!
きっと書いてくれると信じておりました♪

どうなるのですか~?
三倍返し・・・それよりもっとすごい・・・??!!

ああ・・・想像できません!
やっぱり慧ネンさんに任せます!

続きを楽しみにしてますね~^^
  • posted by ぷーちゃん 
  • URL 
  • 2013.03/14 01:03分 
  • [Edit]
  • [Res]

Re: No title 

ぷーちゃん様

こんばんは、コメントありがとうございます!

ホワイトデー小説、書き始めてはみたものの、見事に当日を過ぎました。
まあ、いつもの事なんですけどね…<m(__)m>

黎翔さんのお返しは、一体何倍返しになるのか?
なるべく早く完結させたいと思いますが、あまり期待しないで、お待ち下さい(汗)
  • posted by 高月慧ネン 
  • URL 
  • 2013.03/15 01:45分 
  • [Edit]
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